8月31日の松本の市民タイムスに載った記事。
「和」と書いて「かのう」と読むこの食堂。
私も信州大学への進学で松本に来て初日か2日目くらいに行ったお店。
学生時代はもちろんよく行った。
その頃はよく鶏の唐揚げ定食のご飯大盛りを食べていたっけ。
社会人になってからも食事に行った。
社会人になってからはA定食のご飯普通盛りが定番。
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こちらがA定食、550円也。
店内は記事にもあるが、昔ながらの食堂、まさに『THE 昭和』な雰囲気。
テーブル席は相席が普通、一段上がった畳の座敷も基本相席。
二階にも座敷の大部屋があって、こちらは大挙してくる大学生がよく使っていたっけ。
自分らも一度使ってみたけど、座敷ばんざーいって感じですごく広かった。
ここ数年は玄関の脇にお孫さんの写真が載ったカレンダーがあった。
上のお孫さんが今中学生くらいかな、年々大きくなるお孫さんの様子までわかって、なんか人の子の成長は早いなぁ~と思ったっけ。
オーダーはお店に入って厨房に向かって欲しい料理を伝えるスタイル。
その時に個別に伝票を書いているわけでもなく、控えを渡すわけでもない。
(食堂ではお客さんがどこに座ったかはメモってた様子)
でも間違って料理を運ばれた経験はほぼゼロ。
実に不思議な店舗運営スタイル。
そのうち女将さんがエキストラでよく出入りしているオーケストラのメンバーの方に知り合いがいるらしく、時間が合えば見に来てくれたみたい。
それからはよくカウンター越しにお話をした気がする。
そして7月のとある日、お店に食事に行ったらこんな案内がテーブル下のビニールシートの下に。
長期休業。
ご主人が手術するからという話で、その時も再開できるかわからないと女将さんが言っていた。
で、今回の記事。
また食事ができるのを楽しみにしていたので今回の閉店は本当に残念。
でもきっとこの40年間、ここ数年は夏休みの時期に1か月程度の長期休暇を取っていることはあったが、ひたすら我々お客さんのために料理を提供してくれてたわけだ。
料理のコスパの良さ、いい意味で味わいのある心地の良いお店の雰囲気。
だから私だけに限らずガッツリと胃袋を掴まれた人が多くいたはずだ。
その証拠に、この記事の右側にあるアクセスランキング、過去1年間のランキングでもトップ。
街中にあるごく普通な食堂の閉店にこれだけの注目が集まるなんて普通はあり得ない。
とにかく、この閉店は松本市民が悲しんでいるといっても過言ではないのだ。
夜にお店の前に行ったら「閉店しました」的な張り紙があった。
写真に撮ろうかと思ったが、ここは店主夫妻の店舗兼自宅。
夜中に他人様の自宅の前で写真を撮るのは流石にマナー違反。
でもまた日中に時間が取れた時に行きたいもんだ。
まずはしばらくゆっくりと休んで欲しい。
そして女将さんにはまた是非近々開催されるオーケストラの演奏会に是非聞きに来てほしい。
長い間お疲れ様でした。